富士フイルムシステムサービスとイマクリエイト、薬学事前学習VRサービスにChatGPTを活用する共同研究を開始
もともと富士フィルムシステムサービスが提供している「薬学事前学習VRトレーニングサービス」は、薬剤師が現場で求められる技能を、仮想空間において実践形式で学習できるものである。
共同研究では、VR技術とChatGPTの組み合わせ、仮想空間における薬剤師と患者・医師とのコミュニケーションを再現し、実践形式で学習できるコンテンツを開発していくと伝えている。
具体的には、仮想空間内の相手と現実で話しているかのような会話ができ、相手の返答は、学習者が話した内容を受けてChatGPTから出力されるということで、様々な背景を持つ患者のシミュレーションとして期待できる。
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筆者も「薬学事前学習VRトレーニングサービス」を体験したことがあるが、調剤やワクチン接種などの一部の手技をVRで経験できるものであった。
まだまだ開発途上ではあったが、昨今の医薬品供給の不安定さを考えると、実際の医薬品を学生実習で使用するのも躊躇している状況なので、その発展には大いに期待していた。
今回、ChatGPTを搭載し、コミュニケーションを体験できるということで、一般的な医療コミュニケーションから、複雑な社会背景を考慮したコミュニケーションなど、実際の医療の現場でも出くわする頻度の低いシチュエーションまで、幅広いシミュレーションが体験できるシステムを期待したい。
また、外国人の患者への対応なども、体験できるシステムになると、さらに応用範囲が広がるものと考えている。
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