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薬局DXニュース解説

2024.02.07

薬学部の実務実習の8週間の追加に関する議論(六者懇)

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厚労省は2024年2月5日に第23回新薬剤師養成問題懇談会(六者懇)を開催した。

第23回新薬剤師養成問題懇談会が開催
5年次実習、8週間の追加などについて議論
薬学教育協議会が改訂コアカリ対応の実務実習ガイドラインを紹介
六者懇では、主に以下の団体の代表者が「薬学教育モデル・コア・カリキュラム令和4年度改訂版」「臨床における実務実習ガイドライン」「卒後臨床研修」について意見交換をした。

文部科学省高等教育局医学教育課
厚生労働省医薬局総務課
国公立大学薬学部長(科長・学長)会議
日本私立薬科大学協会
日本病院薬剤師会
日本薬剤師会

六者懇の中で、日経DIonlineの記事が着目しているのは、「臨床における実務実習に関するガイドライン(令和4年度改訂コアカリ対応)」の中にある「従来の22週の実務実習終了後、各学生の希望と各大学が有する教育資源に応じ、病院または薬局で行う追加の実習を選択で実施し、臨床に係る実践的な能力のさらなる向上を図る。この追加の実習等を8週間程度実施できることを目指して、大学は環境の整備に努める」である。

関連資料はこちらから
https://www.mhlw.go.jp/stf/shiryo_240205.html?_fsi=egvTLeVY
https://www.youtube.com/watch?v=WaKFVeLFQ2E

今回の六者懇の構成メンバーからは、実習を引き受ける施設の負担を懸念する声もあったが、実務実習の期間を延長する考えについては概ね一致していた。

筆者も六者懇のYouTube動画を確認したが、8週間の延長については慎重な意見が多かったように感じた。そして、8週間の延長や施設への負担、コストも大切であるが、延長によって学生がどのように成長し、何を得ることができるのか?についても早急に議論する必要があると考えている。

議論の中で、10年後のコアカリ改訂の際に正式に8週間の延長を盛り込むという話があったが、それでは遅いと感じている。薬剤師に求められるニーズの変化のスピードと薬剤師を養成する大学での教育のスピードが大きくずれていると感じている。

様々な検証を行った後に、導入することも重要ではあるが、走りながら改善していくといったスピード感も求められているのだと思う。

これまでも様々領域で遅れをとってきた薬学なので、その失敗を糧に、挽回していくことが重要である。

第23回 新薬剤師養成問題懇談会

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