MR認定センター・近澤専務理事 2階建て方式の新たなMR認定制度創設へ MR以外の職種対応を視野に
https://www.mixonline.jp/tabid55.html?artid=75232
ミクスOnline さんの記事からです。
「昨今、営業部門とメディカル部門とか、プロモーションとノンプロモーションとか、私は不毛な議論だと思う。医薬品の適正使用と何の関係があるのかという話だ・・・」
たしかに言葉が躍り過ぎているのかも知れないと思わないでもない、MRに対する製薬各社や周辺業界からの目線。「何の関係があるのか」と記事中で語られているのは、「医薬品の適正使用」との関係性だ。
「医薬品適正使用」については、恐らく万人に近いレベルで世界中、職種や立場を超えて異論はないだろう。十二分に大義名分を背負える概念だと思う。
それにもかかわらず、こんなに様々なワードや切り口が散りばめながら、そのあり方について口を挟まれるという事実こそが、「MR」に大いに課題があることの証左ではないか。
シンプルに考えた方が良い。
先ほどの万人に異論なき大義名分である「医薬品適正使用」を成し得ようと思えば、どのような情報活動が必要になるのか?だけ考えたら良いのではないか?
そうすれば、こうなるはず。
コマーシャル ディテーリング ×
アカデミック ディテーリング ○
記事にあるように「プロモーション」とか「ノンプロモーション」とか、「営業部門」とか「メディカル部門」とかの議論は不毛かも知れない。ただし、ひょっとしたら「2階建て」だってこの文脈では有用ではないかも知れない。
基本、アカデミック ディテーリングが行えるMRのあり方、これを考えれば良いはずだ。医薬品を最もアカデミックに語れるのは「薬剤師」で、最もアカデミックに語れる所属先は「公的機関」ではないか。製薬会社に所属してコマーシャリズムを廃したディテーリングが可能か?普通に考えたらそれは「Non」だろう。
私は「MR不要論」には立たない。しかし、「MRのあり方・適正論」は必要だと思う。大切なのは本質から目を逸らさないことだ。
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