【千葉県薬調査】GSK卸絞り込みで薬局影響‐「納品遅れる」と悲鳴相次ぐ
薬事日報の記事より。
今製薬メーカーはビジネスプロセスの見直しを実施中で、流通規模の縮小による物流経費の圧縮、物流効率化を図るという施策の中で、卸の絞り込みに舵を切り始めている。既に希少疾病薬や日本新規参入メーカーの施策として、取引卸を1社にする「1社流通」や、限られた卸と組む「限定流通」が定着し始めているが、この4月から一部医薬品卸との取引を打ち切ったGSKの「Gショック」のインパクトは大きかったようだ。
別にGSKの肩を持つ訳ではないが、薬局も悲鳴をあげる前に、業界を取り巻く環境が大きく様変わりしている中で、相手(メーカー)の事情、卸の事情、また横を見て影響がなかった4割の薬局の事情を深く知ることも必要だろう。筆者も薬局を経営しているが、わが身に置き換えてみても、悲鳴の根っこには薬局の在庫管理問題があることは以前から指定されていた。薬局の中でもガバナンスが効いている大手薬局グループでは計画的な在庫管理オペレーションが出来ていると聞いている。
今後もGSKに続いて他社も医薬品卸の絞り込みを進めていくので、小規模薬局も「すべての卸で取引があった頃は・・・」と過去を振り返っている場合ではなく、もう過去には戻れないので、改めて新時代に向けた在庫管理オペレーションへの移行を進める頭へ切り替える時が来ているのだと思う。
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