GSK スズケン、バイタルと取引停止
再び大胆に“卸絞り込み”、反発受けつつ流通改革を断行
RISFAXの記事より
2021年にGSKが卸業界2位のメディパルグループとの取引を停止したというニュースは、医薬品流通業界に大きな衝撃もたらしたが、今回更に卸業界3位のスズケンとの取引を停止するというニュースだ。
記事によるとスズケンにおけるGSK製品の売上げは635億円(社内8位)に上り、そのダメージは大変大きなものになるだろう。
一体医薬品流通業界に何が起こっているのか、2022年は有識者会議を中心にドラッグロスや医薬品の品質問題・供給問題などを受け、流通や薬価制度のあり方について大きく議論され、果ては薬局の薬価差益までが問題になった。
現在外資系医薬品メーカーは、自社の薬価を守るため、過剰な価格競争を避け、今回のGSKなどは卸に対して営業力や情報提供は求めず、アローアンスもなくし物流機能に重きを置くことを求めており、医薬品卸の絞り込み、1社流通もその一環である。
このような変化は薬局業界にとっても対岸の火事ではなく、実際このGSKの決断がもたらす影響は多方面に大きく出てくるであろう。2023年はDX新時代!間違いなく医療業界全体が激変する年になる。
comments
卸が、辛いポジションに追い込まれている記事ですね。
他業界でも、DXが進むことにより、尖った特徴だけにお金を払う流れが進んでいます。
付加価値に対するものが利潤につながる。
そうなると、製薬メーカーから卸に求められるのは、安定供給だけであろう。今までは、薬の情報提供等も付加価値だっただろうが、コスパに優れた代替が出来上がってきている。付加価値の重要性に気づく記事だと感じた。