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薬局DXニュース解説

2024.04.05

医薬品供給状況の公開データから〝DXや外部委託の活用〟も考える

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厚生労働省は4月1日、ホームページ上で医療用医薬品供給状況の公開を開始した。

【厚労省】医療用医薬品供給状況を公開
【厚労省】医療用医薬品供給状況を公開
https://www.dgs-on-line.com/articles/2537

ドラビズon-line さんの記事からです。

4月1日に厚労省がついに公開した医療用医薬品の供給状況に関する情報。
ドラビズon-lineさんの記事に貼ってあるリンクから、厚労省の当該サイトへ飛んでみるとエクセルに18,617行(2024.4.4閲覧)にもわたる品目の情報が公開されていました。
001232093.xlsx (live.com)

この膨大な情報は今後、随時、更新されていくそうで、実際に筆者が初めて閲覧した時とは行数が異なっており、新たに更新された情報については当該行がピンク色に塗られて一番右側のQ列に〝New〟と記載されているので、フィルター機能で簡単に抽出が可能になっています。

それにしても全部で18,617規格(2024.4.4AM現在)にも及ぶ情報量は膨大です。その内訳は先発品2,866、準先発品111、長期収載品1,350、その他医薬品4,891、そして後発品に至っては9,399規格もがこのリストに収載されています。

とりわけ本来、国として切らしてはいけない〝基礎的医薬品〟の出荷停止が96規格、限定出荷を加えると258規格も存在し、〝安定確保医薬品〟の出荷停止は640規格、限定出荷を合わせると1,517規格にものぼる惨状。さらに、供給停止の解消や限定出荷の解除見込が〝ない〟或いは〝未定〟が2,878規格も存在しており、これらの数値を見るだけでも医療現場の混迷や疲弊ぶりが伝わってくるかのようです。

これまで幾人かの薬剤師さんの有志が、ネット上に尊いご自身の時間を削ってまで〝現場発〟の医薬品供給状況を共有下さっていたことを認識しています。その労力を考えると、厚労省が今回のような情報公開と随時更新を行ってくれることは評価できるでしょう。

ただ、そこであるべき将来像をイメージしてしまうのも人情。そう、〝DX〟をフルに活用したいという願望がもたげてきます。理想は日本全国・全医薬品のトレーサビリティが把握できるようなシステムの構築。何の薬がどの医療機関にどれだけ存在しているのか?スムーズに医療関係者が把握できるような仕組みがDXで欲しいですね。そうすれば変に余裕を持った在庫を持つ必要は減じるでしょう。

そのうえ、調剤の外部委託が緩和されて、ある程度の地域単位で小規模センター調剤施設が設けられれば(会営とかがベスト?)、あまり処方内容が変わらない慢性疾患の処方箋調剤をそこに委託することで、個々の薬局における当該種の医薬品在庫はさらに抑えることが可能になりそうです(ゼロという意味ではない)。

医薬品供給不足を製造サイドから改善する方策だけではなく、医薬品流通全体を俯瞰した構造的な見直しも視点に加えて、未来のあり方がデザインされることを望みます。
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