緊急避妊薬“処方箋なしで”一部薬局で試験的販売へ【詳しく】
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20230626/k10014109421000.html?fbclid=IwAR1XGtTDxcxawSt9T3cDnX14PRVo_TaQAGgI_bSAiMZHjdgCOinth455bhs
NHKさんのサイトの記事からの引用です。
タイトルで「留意すべき点」と書いておきながら何ですが、個人的には心配は無いのだろうと思っています。緊急避妊薬自体、この記事にもあるように世界では約90ヵ国が既に薬局で処方せん無しで購入できる体制ですから。
緊急避妊薬のレボノルゲストレル錠には重大な副作用がほぼなく、軽度な副作用も頻度が小さい*ことから、処方せん無しで販売するのに安心な部類の薬剤であることは間違いないでしょう。
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https://www.kyoto-sph-pharmacy.com/ec-news(薬局薬剤師向けの緊急避妊薬に関する実践的な情報あり)
では「留意点」とは何か?
これはもう、「プライバシー対応」一択だと思います。
ただでさえ、ナーバスな状況を抱えているであろう女性とのやり取りをどうするのか?理由はともかく、ご本人が望まない妊娠の可能性があるという事情を持つ女性の対応。これをどう具体的な対策レベルで実行するか?が大切な留意点になるのではないでしょうか。ここが上手くできないなら、そもそも薬局にそのような女性が足を運ばなくなるわけで。
記事だけでは詳しくわかりませんが、試験的販売を行う対象には緊急避妊薬を調剤したことがある薬局が選ばれ、対象薬剤師には研修を受けた者としているようです。
これに加えて、緊急避妊薬の購入希望者がその薬局でコンタクトを取ろうと思えるような、プライバシーへの配慮・確保が大切な要件になると私は感じます。
そのあたりの要件が入っていれば(入っていけば)良いな。
この試験的販売は薬局薬剤師が処方せん無しでクスリを販売できる橋頭保にもなり得るし、本当の意味で薬剤師による対人業務の質が求められそうです。
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