茨城県で4年ぶりのはしか患者 30代男性、インドで感染か
現在、世界的に麻疹が流行しており、日本でも訪日外国人や海外渡航歴のある日本人の感染者が報告されている。今回、茨城県で4年ぶりに麻疹感染者が確認されさらに、その足取りが判明。当該公共交通機関や公共施設を利用された方は注意してほしい。
もし、利用後10日前後経ってから、発熱・発疹等、麻疹を疑う症状が現れた場合は、事前に最寄りの保健所に電話連絡の上、保健所の指示に従い医療機関を受診してほしい。また、受診の際は、周囲の方への感染を広げないよう、マスクを着用し、公共交通機関等の利用を避けるなど対策が求められる。
※麻しんの潜伏期間は、約10~12日間(最大21日間)で、麻しん患者と接触した場合には、接触後3週間(21日間)注意が必要です。
感染性のある期間に患者が利用した公共交通機関と区間
引用元:
https://www.pref.ibaraki.jp/hokenfukushi/yobo/kiki/yobo/kansen/idwr/press/index.html
麻疹は世界一感染力が強い感染症で、加えて、例えば電車内で患者が咳をすれば、同じ車両にいる免疫のない人の10人に9人は感染するとされ、その感染力は、世界で猛威を奮った新型コロナウイルスのを遥かに凌駕します。さらに人体から排出され空気中に存在するウイルスは活性状態のまま、霧のように最大2時間空気中に漂うとされています。
ウイルスは感染力が強まると病原性は低下するのですが、麻疹は感染力が強い上に病原性も強く、肺炎は100人に5人、脳炎が1000人に1人に起こり、小児では後遺症も起こしやすいという特徴があります。
さらに最新の研究で麻疹に感染すると、ワクチン接種や自然感染で獲得した免疫をリセットすることがわかってきました。凶悪な感染症ですが、唯一防ぐことが出来るのがワクチン接種です。ただワクチン不審から、小児などに接種をしていない子供さんも居るとのことで、日本でも大流行が懸念されます。
コンゴでは、2~3年に一度、はしかの大流行が起こり、数万人から数十万人の子どもたちが感染している。2022年は14万8千人以上の子どもたちが感染し、1800人が命を落としている。また、今年に入ってからも1月には、2万人近いはしかの疑い例が報告されている。
このような緊急事態が、なぜ繰り返されるのか──そして、どうすればこの事態に終止符を打つことができるのか。アニメーションで解説する。