上記を踏まえ、下記3点からツルハHD調剤部門の成長性は高く、デジタルが推進されていくと私は考えています。
①調剤併設比率の向上
ツルハHDは全店舗で2,571店あり、調剤併設率は約32%(当期末:826店)と、調剤併設率80%を超えるウエルシアHDやスギHDと比べると低いですが、ニュースの表題にある通り、鶴羽社長からは調剤事業は「額をとりにいく戦略」と明言がされています。
上記から、「現在の調剤併設率=今後の調剤部門の成長可能性」と捉えることができ、調剤部門がまだまだ伸びる余地がある状態です。
②調剤DXが伸びている(データを貯める)
説明会の口頭では、処方箋のオンライン比率が5%に成長(1年で約2倍)していると報告もあり、1年で大きくデジタルの取り組みが成長しています。
このオンライン比率向上の結果からも、デジタルでの患者取り込み、囲い込みが強くなっています。
具体的には、公式アプリへの処方箋送信リンク設置や、店頭声掛けなどの施策を実行しているとのこのことです。
③データ利活用の基盤構築が進んでいる(データを使う)
更に先には、デジタルで獲得した患者さんのデータ利活用を目指しており(データ分析基盤(CDP)構築・新たなマーケティングの展開)、より先を見据えたデジタル戦略を行なっています。
※公式ホームページに
「データ分析基盤の活用で収益化を目指します」と記載あり
以上、①〜③より、ツルハHD調剤部門の成長性は高く、デジタルが推進されていくと考えています。
今後のツルハHD調剤部門のDXに引き続き注目していきたいと思います。
各社の2023年3月期 第3四半期決算の結果は、別記事にまとめているのでこちらをご参照ください。
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