〈TODAY〉ウエルシア、統合で規模追求 調剤悪化、前期純利益2%減 ツルハと幹部協議急ぐ - 日本経済新聞
4月現時点の業界トップニュースはウエルシアHD松本忠久社長の急な退任でしょう。
ここはゴシップメディアでも、仕事と不倫論をする場でもない薬局のDXニュースコメントメディアですので、その記事ではなく前週の記事を取り上げます。
ポイントをかいつまんでコメントします。
>ウエルシアとツルハは、互いの強みを活かしたシナジー効果を創出するための分科会を設立
同規模企業のM&A時には各パートの方針と実行スケジュールを定めるためにこういったことを行います。基幹システム、マニュアル、物流…といった各パートのリーダーが重要であり、松本氏の退任影響は軽微です。
>調剤事業の収益性悪化が課題。報酬改定や薬価引き下げの影響が大きい。統合により調剤事業の売上高は約3400億円、最大手のアインホールディングスを上回る。
調剤事業最大手がアインHDから変わるという点での業界インパクトは多少ありますが、収益性悪化要因を解消する要素ではありません。
>仕入れ先の共通化などで価格交渉力強化、システム投資や物流の合理化も見込む。基幹システムの統合など課題も多く、スケジュール通りの進行は不透明。
ドラッグストア事業としてはこの通りでしょう。まずは商品とMDの統一・合理化であって、システムは時間をかけて最適解を構築することが望ましいです。
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