HPKIのリモート署名~当面はリモート署名に限定 厚労省
現在HPKIカードのリモート署名(2nd電子証明書)は、HPKIカード発行対象者に対して追加で発行される2番目の電子証明書という建付けになっている。
一方HPKI カードの課題として、以下の点が指摘されている。
⑴システムを使う PC すべてに IC カード読取装置が必要となる。
⑵HPKI カードを常に持ち歩く必要がある。置忘れや紛失時に業務に支障が出る。
⑶電子署名時に毎回 PIN(暗証番号)を入力する必要があり、業務負荷が高くなる。
逆にリモート署名、HPKI セカンド電子証明書のメリットとしては、
(a)生体認証付のモバイルデバイスを登録することで、HPKI カードを使用しない本人認証が可能。
(b)一旦認証したら、その認証情報を利用する事により、一定期間(約一日程度)署名時の都度認証が不要になる。
ということは、HPKIカードというハードの発行コスト、発行までの時間の問題、現実的な実運用の問題、そして何より調剤を行うすべての薬剤師への速やかな普及を考えると、優先順位を変えて、リモート署名(2nd電子証明書)の発行を優先させるべきではないか。
オペレーションを考えてみれば、最終的にリモート署名が主流になるだろう。カード発行は念のための証明書という位置付けで、希望者への発行でもよいかもしれない。
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