「重複投薬等」高い検知率に驚きの声~厚科審・制度部会、電子処方箋モデル事業
現在電子処方箋普及のための準備段階として、 昨年10月末から全国4地域でモデル事業が始まっているが、厚労省からの経過報告として12月末までの重複投薬等チェック実施件数が医療機関で10万4105件のうち3812件(3.7%)、薬局では5万1707件のうち4337件(8.4%)、と発表された。
今まで日本薬剤師会が実施した調査では疑義照会率は3%前後としていたので、委員からは驚きの声が上がったとあるが、医師の手元で機械的に重複チェックがかかるので、理屈の上からは薬局ではほぼ重複相互作用問題が解決された状態で電子処方箋を受け取ることになるはずなのだが、このような数字であったということは、やはりまだダブルチェックの有用性があるという見方ができるだろう。
しかし今後医師側で機械操作にも慣れ、重複チェックの重要性が浸透していき十分機能していくようになることを考えれば、今後も有用性は残るものの、薬局側がいつまでも医薬分業の最大のメリットはダブルチェックであることをアピールの軸に置くことは早急に考え直す必要があると思う。
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