こちらはPHARMACY NEWS BREAKの記事です。
https://pnb.jiho.jp/article/239818
乱用薬のネット販売制限に反発 —規制改革WG、「対面関与」の効果疑問視も-
厚労省はインターネット販売は「20歳以上」「小容量」の場合に限るという案を出しましたが、「合理的な理由がない」として再考を促す意見が多く上がったとのことです。
WGの動画はYouTubeでも確認ができます。
https://www.youtube.com/watch?v=hXFxaEFuQ4k
規制改革に関する議論は、色々なところで行われていますが、その多くで当事者である「薬剤師」の存在がない(少ない)場所で議論されていることに危機感を感じています。
このWGにおいても医師の専門委員は複数名いますが、薬剤師の姿はありません。
「厚労省VS改革派」といった構図になっているのを毎回目にします。
「適切な購入、適切な使用」というモラルが前提ですが、近年多発している薬物乱用問題はモラルハザードしている結果とも言えます。
議論の中では「規制が一部の乱用者のために、90%適正に利用している消費者のアクセスを阻害していけない」という意見が出ていましたが、若年層における市販薬のオーバードーズが急増している実態とどう向き合っていくのかが問われます。
薬剤師の委員がこの場にいることによって、「何かが変わるのか」というメンバーではありますが、やはり法で定める薬のプロフェッショナルとして、この場に薬剤師がいないことには疑問を感じずにはいられません。
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