医療・薬局DXの明確なメリットを意識することが大切

今回紹介する記事は、大和総研　政策調査部　研究員　石橋未来氏の「オンライン資格確認に明確なメリットを
」のレポートである。
DXを推進しようと考えている方は、このレポートにあるようにDXすることの患者（国民）・医療機関双方に対する明確なメリットを意識することが成功への第一歩であると考えるので、是非、参考にしてほしいと思います。

オンライン資格確認に明確なメリットを
via Policy Commons 石橋未来

2023 年 4 月より医療機関・薬局でオンライン資格確認のシステム導入が原則義務化、さらに2024 年秋を目途に従来の健康保険証が廃止される方針が決まったことはご存知方も多いと思う。
しかしこの記事の中では、すでに運用を開始している施設においても、患者情報はほとんど活用されておらず、加えて、患者自身によるマイナポータルの閲覧を通じた健康管理も進んでいないことを伝えている。

今は政府の強力な後押しにより、マイナ保険証を利用したオンライン資格確認の仕組みが広がることは容易に想像できる。しかしながら、特にこのレポートの中で私が同感だと思うのは、マイナ保険証のメリットが曖昧なままでは、医療機関・患者双方が効果的で、主体的な利用にはつながらず、形ばかりの医療DX になりかねないということ。
国民・患者が実感できるメリットを実現させ、それを分かりやすく示すことが必要という点は、正にその通りである。

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土井信幸

高崎健康福祉大学　薬学部　地域医療薬学研究室
教授

【研究】
研究は地域医療をテーマをテーマに行っており、最近ではPharma Tech（薬局に特化した医療ICT）の社会実装に興味がある。

【教育】
薬学と社会、薬事関連法規など、社会と薬剤師のつながりや政策に関する科目を担当している。今後は、医療ICTの利活用やICTリテラシー教育にも取り組んで行きたいと考えている。
また、薬剤師のキャリア形成についても取り組んでいる。

【社会活動】
日本社会薬学会　代議員
日本アプライドセラピューティクス学会　理事
日本腎臓病薬物療法学会　代議員
群馬腎と薬剤研究会　副会長
抗HIV薬のスマートな応需（smART応需）　幹事　他

https://researchmap.jp/doi-nobuyuki http://smart-oju.kenkyuukai.jp/about/ http://gunma-jinyaku.kenkyuukai.jp/about/index.asp?

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