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薬局DXニュース解説

2024.10.30

アメリカでは「薬局砂漠」拡大が懸念

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こちらは日本貿易振興機構(JETRO)のビジネス短信です。
米薬局チェーン大手ウォールグリーン、大規模な店舗閉鎖を計画、「薬局砂漠」拡大の懸念
https://www.jetro.go.jp/biznews/2024/07/3ff0337706d1f054.html

よく「アメリカでは・・・、ヨーロッパでは・・・」と日本と欧米の薬局の違いを耳にしますが、個人的には保険制度や国民性、文化が違うのであまり海外の薬局がどうであるというのは気にしていません。と言いながらも、今回は興味深い記事を見つけたのでご紹介できればと思っています。

簡単に言ってしまえば、アメリカ最大手のウォールグリーン・ブーツ・アライアンス社が決算説明会で不採算店舗の大規模な店舗閉鎖を検討しているということです。米国内約9,000店舗のうち、全体の25%の店舗が検討対象になるようです。25%というと2,250店舗なので、その規模間に驚きます。

その理由に小売部門の売上減少や医薬品の利益低下を上げています。
「電子商取引(EC)」「小売業者同士の競争激化」「消費行動の変化」「人員不足」「店舗への投資不足」
など挙げられていますが、これは日本の小売市場においても類似することだと思います。

業界全体で店舗閉鎖が進んだ結果、主要都市部では薬局の存在しない「薬局砂漠」が形成されているとか。

欧米諸国では色々な要因から日本よりもセルフメディケーションが進んでいるイメージがあります。
(正確には、軽度疾病は従来より処方箋ではなく、OTCで対応という文化)
ここで指す薬局がイコール日本でいう保険薬局ではないと思います。どちらかというとドラッグストアに近いイメージでしょうか。

いずれにせよ、ECの活用でリアル店舗からバーチャル店舗へと消費者行動の変化に伴い、リアル店舗は存続できない状況にあります。日本においてはここに人口減少が加わります。

すでに日本の小売業もネット市場へシフトを進めていると聞きます。
消費者行動が変化をする中で、リアル店舗のあり方・維持するための戦略を考えていく必要があると考えます。
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