「医師の働き方改革」への各社MR対応 5割超「情報収集」 6割「Web視聴後のフォロー重視」ミクス調査
各製薬企業のMRの約6割が医師との面会機会が減少することを想定し「Web講演会視聴後のフォロー」を重視すると回答しているとのこと。そして、製薬企業側はMRに対して「医師との1回あたりの面談精度の向上」を課していることも見えてきたと記事にはある。
「MRにこれまで以上にWeb講演会の視聴後のフォローを重視するよう徹底した」に対する回答の内訳は、内資系企業66%、外資系企業50%、後発品メーカー40%と差がみられているようだ。
「MRに担当医療機関(病院・診療所)ごとの情報収集を行わせた」に対する回答の内訳は内資系企業56%、外資系企業50%、後発品メーカー60%と大きな差はないように見える。
また、今回の調査で特に着目したいのは、AIのMRの営業支援ツールとしての活用状況であり、外資系企業での回答は71%と高率であり、AIの活用は内資系企業と比較して、外資系企業が一歩リードしているようだ。
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いよいよ医師の働き方改革がスタートし、様々な議論が展開されている。
これから、具体的な課題が数多く出てくるものと考えるが、その課題を解決し、国民(患者)と医療従事者の双方にとって、価値のある医療体制を構築することが重要だ。
したがって、今回の医師の働き方改革に製薬企業が対応すべく、様々な取組を行っていることは、真の改革に向けた第一歩であると考える。
今後は、MR活動におけるAIやデジタル活用により、どのように生産性が向上したのかも、あわせて検証していく必要がある。また、働き方改革に対応したMR活動が、医師の働き方や患者さんへの医療提供に対してどのような影響を与えたのかを、病院の機能や各診療科ごとに詳細な分析を行い、検証することが重要である。
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