「働き方改革」で病院薬剤師が取り組むべきタスクシフト
https://hc.nikkan-gendai.com/articles/280492
日刊ゲンダイヘルスケアさんの記事からです。
初めて面識のある方の記事を取り上げます!
それがどなたかは実際の記事を見て頂くとして、本文中では病院における医師から他職種へのタスクシフトについて取り上げられています。医師は若い方を中心に他の医療機関でアルバイトされている方もあり、あわせてカウントすると勤務時間が膨大な方も少なくないと聞きます。少子高齢社会において喫緊の課題だと思います。
そしてもちろん、その期待される主役のひとつとして病院薬剤師に触れているわけです。
誰よりも薬剤のプロだから薬物治療を受けている患者さんにこれまで以上に寄り添い、薬学的に医師をフォローできれば心強いことは間違いなし。ただ、ご案内のとおり、病院薬剤師は多くの病院で人員不足の状況が続いています。
そうした背景もあって、今年の3月末にパシフィコ横浜で開催された日本薬学会第144年会では、初めて薬学生向けに病院薬剤師のリクルートコーナー(日本病院薬剤師会・日本薬科機器協会)が催されたのです。
病院医師から病院薬剤師へのタスクシフトが重要な施策であることは疑いようがありませんが、これを実現するためには病院薬剤師自体の人員不足解消が重要です。ただし、人員不足を一気に改善するのは困難でしょうし、少子化という文脈での構造的な問題に関しては解決の道筋が見えてきません。
そこで、天守再構築に時間を要するなら外堀からではありませんが、薬剤師自体のタスクシフトが重要な施策になるのだと考えます。手段はふたつ。ひとつは薬剤師以外のスタッフ職の増強、もうひとつは、、、調剤ロボット・システム化。
創出した病院薬剤師の単位業務時間あたり、どのくらい臨床成績に影響があって、間接的にいくらの医療費を削減したのか?なんて研究報告がどんどん出てこないかな!と妄想する自分がいます。
おりしも今年度は某帝大系病院による病院薬剤師のタスクシフト研究が厚労科研でスタートするとのこと。病院薬剤師業務の質を測定するQI策定も目指すとか。国民目線で正しく事実を捉えれば、薬剤師という職種には期待しかありません。
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