厚労省・検討会 訪看「薬局なし」で急変対応も、8割が薬剤入手に困らず
RISFAXの記事より
厚生労働省の「薬局・薬剤師の機能強化等に関する検討会」で、急変時について薬局との事前申し合わせが「ない」訪看が約半数にのぼったということだ。
しかしそれでも、全体の約8割の訪看が急変時に薬剤が入手できなかった事例は「直近1年間でゼロ件」と回答しており、現行でもある程度カバーできている状況がわかったが、「約7割の訪問看護師が、手元に薬剤がなかったことで患者に即時対応できなかった経験がある」とする、規制改革推進会議で発表された調査結果との齟齬は一体どういう訳だろう。
ただ気になるのは、「対応可能な薬局を知らない」とする回答(約2割)というのはまだしも、4割弱はそもそも薬局を頼りにしていなかったとか、患者の急変時には訪問看護ステーションが「薬局なしで対応することにしている」ケースがあるとの調査結果はどうだろう。
やはり何をおいても薬局側としてはまず訪看と”連携”をとるところが最初であり、そこが問題だったのだ。また議論の中で、訪看や在宅医療クリニックのように、在宅を専門に手掛ける「『訪問薬局』というのがなぜ発展していかないのか、在宅特化の薬局を考えることも必要ではないかという提案もあったようだが、現実的には既にその実態はある。