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薬局DXニュース解説

2024.03.22

エムスリー、ヘルスケア領域で新たなガリバーを生み出せるか?

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オムロンヘルスケアとエムスリーが心電図を用いた医療相談の新サービスを開始する。

オムロンヘルスケアとエムスリー 家庭で記録した心電図活用した医療相談サービス提供
オムロンヘルスケアとエムスリー 家庭で記録した心電図活用した医療相談サービス提供 https://www.mixonline.jp/tabid55.html?artid=76239

ミクスOnline さんの記事からです。


MR君で医薬品ディテーリング界の一世を風靡したエムスリー社が、未病・予防を目標とするヘルスケア領域へと、そのプラットフォームを拡張しようという試みでしょうか。オムロンヘルスケア社をそのパートナーとして心電図領域の医療相談サービスを開始するようです。

いまや医療は〝治す〟ことから〝発症させない〟〝健康増進〟へと、その目線を高齢社会の進展とともに移しつつあるようです。ただ寿命を延ばすだけではなく、健康寿命を延ばすことこそが本人の幸福度にも繋がるし、社会・経済的にも負荷が抑えられるというストーリーでしょう。

こうなると、いよいよ主戦場は医療現場から、個々人が過ごす家庭内へと移り行き、デジタルデバイスの発達でまさにDXによる恩恵の感が強くなりますね。これまで見過ごされてきた家庭内における心電図を始めとした、日常のバイタル・ヘルスデータがフォローされるわけですから。

きっと薬剤師だってデジタル・メディシンのテクノロジーによって、確度の高いアドヒアランスをリアルタイムで察知できる時代が訪れるでしょう。

医療DXが浮き彫りにする世界を示すキーワードのひとつは〝家庭〟になりそうです。

それにしてもエムスリー社。創業以来、ずっと純医療の世界を圧倒的な医師パネルでDX化してきたフェーズから、いよいよ本格的に〝家庭内進出〟で席巻しそうな予感もありますね。

そのうえ、もし国が推進する標準型電子カルテ事業もゲットするならば、従前からの強味である〝医師パネル〟と新たな強みである〝家庭内進出〟が掛け合わさって、未知のバリューがスケールする可能性さえもっている気がします。
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