〇本調査研究の概要について教えてください。
厚生労働科学研究費補助金 健康安全確保総合研究分野 医薬品・医療機器等レギュラトリーサイエンス政策研究に申請し、「地域共生社会における薬剤師の対物・対人業務の充実に関する調査研究」というテーマで2年間(2022-2023年度)の調査研究を行いました。当初は、対物業務の効率化および対人業務の充実に関するアンケート調査から始めようと考えていましたが、世の中の動きは早く、内閣府の規制改革推進会議や厚生労働省のワーキンググループが、対物業務の効率化の一つの手段として、調剤の一部委託の方針を打ち出しました。また、大阪では特区として外部委託の準備が進められています。こうした中、適正かつ安全な外部委託のためのガイドライン作成に向けて調査研究内容の見直しを行い、2022年度にガイドライン(暫定版)を作成しました。
2023年度は、この
ガイドライン(暫定版)に基づき、各地域でシミュレーションを実施しました。本シンポジウムは、この2年間の成果を公表し、皆様のご意見をいただく機会として開催するものです。調剤の一部外部委託が地域医療にどのような意義をもらたすのか議論を深めたいと考えています。
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