オンライン健康相談の難しい点　LINEヘルスケアサービス終了を読み解く

2019年12月から続いていたオンライン健康相談「ＬＩＮＥヘルスケア」が23年1月で新規相談を受け付け終了するという記事を見かけたので、早速その話題について解説します。

開始のタイミングは新型コロナに対する漠然とした不安もあり、匿名で直接医師に質問が出来るという手軽さもあってか、相談リクエスト数は10万件/月を超えることもあったという盛況ぶりでした。
しかし手軽さの反面、回答者側の医師のモラルや質の担保が伴わなかったせいなのか、20年8月に「ＬＩＮＥヘルスケア炎上事件」が発生してしまいます。一部の切り取りなので、流れを想像するしかないのですが回答した医師の発言の中に「ガキンチョ」「死ぬしかない」のような質問者を馬鹿にするような事象が発見されました。この件で回答医師の資格確認などサービスの見直しが行われたようですが、一度このような事例が出てしまうと信頼の回復は難しかったのでしょう。

健康相談というのは個別性が高く、ネットとの相性が良い事例と良くない事例が混在しています。薬局・病院などリアルの場での対応が安心をもたらすことの証明なのかもしれません。