「ある著名なベテラン医師はAIを上回る超人的なパフォーマンスを発揮した」と、同大の神経外科医でコンピューター科学者でもある論文の主著者、エリック・オールマン(Eric Oermann)氏はAFPに語った。この点はチームにとって意外だったという。
同氏は、AIは決して治療に当たる医師に置き換わるものではなく、「より多くの情報に基づいた決定を医師が行うための診療現場におけるシームレスな情報提供」を支援するものだと述べた。
米国のニューヨーク大学グロスマン医学部のチームが、新たに開発したAIツールを使って医師のメモを読み取り、死亡リスクや再入院など患者の予後について正確に予測できることを実証したとネイチャー(Nature)に掲載された。
同チームが開発したのは、大規模言語モデル(LLM)の「NYUTron」。ニューヨーク市内の同大系列の病院ですでに使用されているという。
このLLMのファインチューニングには系列病院で治療を受けた患者38万7000人分の記録を用いて行った。患者の経過記録から放射線検査報告書、退院指示書まで医師が書いたあらゆる記録に基づき、41億語から成るLLMが作成された。
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