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薬局DXニュース解説

2023.11.30

キリンと高田製薬が薬局置き薬サービスで連携 ~期待させる3つの〝出会い〟~

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キリンホールディングスが手掛ける調剤薬局向け置き薬サービス「premedi(プリメディ)」の販売支援パートナーとして高田製薬が協業することになった。

キリンHD 薬局向け置き薬サービス「premedi」で高田製薬と提携 「薬局に強み」でシナジーに期待 https://www.mixonline.jp/tabid55.html?artid=75689
キリンの新規事業、調剤薬局向け置き薬サービス「premedi」が高田製薬株式会社を協業パートナーに2024年末の展開店舗数300店舗を目指す https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000835.000073077.html

ミクスOnlineさんの記事とキリンHDのプレスリリースからです。

このニュースは3つの〝出会い〟という意味で新しいと思います。

ひとつに、「置き薬」というレトロで懐かしい仕組みが、「AI」という最新テクノロジーと出会うことで、「最新のサービス」を銘打った新規事業として蘇える点。

ふたつに、「店舗を持たない」配置薬というスタイルを、「リアルな場」しかも薬を扱っている薬局の中に置くという従前ならイメージし辛い場を選んだ意外な点。

みっつに、「先発メーカー」としての矜持を有する超大手企業が、「ジェネリック」の看板で薬局というフィールドを踏みしめる企業とのタッグを組むという点。

良い〝出会い〟には、当然〝シナジー〟を生み出す核融合のような反応が期待されます。

そういう意味では〝異質〟なものの〝出会い〟がひとつの条件になると思いますが、異質ならばなんでも良いわけもなく、そこには〝相補的な関係〟がデザインとしてスキーム内に埋め込まれている必要があるのだと思われます。

それでいて、同じ(ような)目的地に目線を合わせられること。とくに本ニュースの事業は今日的な社会課題にも真正面から向き合っているようなので、当事者のみならずギャラリーの応援も得やすいことも良い点でしょう。

最後に〝フィジビリティ〟さえ担保されていれば、伸びていく可能性が高いと考えます。実際に本サービスで提供する小ロットの医薬品自体を提供してくれる販売パートナーと称するプレイヤーを、どのように位置づけ遇しているのか?ここのクオリティ如何にかかっているのではないかと推測します。

いずれにしても期待したいですね。
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