オムロン、医療データのJMDCにTOB 最大855億円で子会社化
オムロンは昨年2月、JMDCと業務資本提携を結んでいる。
オムロンは現在、JMDC株を31・49%保有しており、子会社化することで、オムロンの医療機器で集めたデータを活用し、新たなサービスづくりを加速させたい考えがあると記事は伝えている。
JMDCという会社についてはあまりご存知ではないという方もおられるかもしれないが、同社は健康保険組合向けに診療報酬明細書や健診結果をデータ化するサービスなどを手がけており、研究用にもデータを販売している会社である。
今回、医療機器販売を主に手掛けているオムロンが医療ビッグデータを扱っているJMDCに対してTOBを行うことで、今後、予防医療を推進するにあたり大きなインパクトがあるものと考えている。
米国のテック企業であるAppleが販売しているApple Watchなどがこの分野では先行しているが、日本を代表する医療機器メーカーであるオムロンがJMDCを子会社化することによって、どのようなDXを行うのかが、今後楽しみである。
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