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薬局DXニュース解説

2023.11.14

服薬指導に有効なアバターはどういうものか

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倉敷中央病院が「アバターお薬相談」を開始。アバターとは、ゲームなどでも使用される自分の分身となるキャラクター像のことで、患者と薬剤師がオンライン上で面談する際に、患者側の画面には薬剤師本人ではなくキャラクターが映る仕組みになっている。患者からすると、薬剤師の言葉はキャラクターから発せられているように感じる。

アバターで服薬フォローアップ!?
薬剤師がオンライン服薬指導するときにアバターを使ったらどうなるかについて考えているうちに気になったので関連論文をいくつか読みました。

日本感性工学会論文誌に載っていたカウンセラーアバターの外観とユーザの相談状況の違いが相談意欲に及ぼす影響の検討」という論文には、アバターの姿が人型であるかロボットであるか、服が白衣であるかカジュアルな服であるかの2×2=4通りの研究をした結果が載っていました。
概要は以下の通りです。
・重い相談状況では白衣の人型アバターに対する相談意欲が高く、軽い状況ではカジュアル服の人型アバターに対する相談意欲が高かった。
・カジュアル服のロボットアバターに対する相談意欲は低く、アバターの外観が意欲に大きく影響している可能性がある。
・結果として、相談状況やアバターの外観、自己開示の意思、信頼感などが相談意欲に影響を与えることが明らかになった。

アバターによるカウンセリングは,利用者が好きな見た目のアバターをカスタマイズできます。
これは服装だけならともかく、人にはできないことです。

オンライン服薬指導にアバターを使用する際も、悩みは人によって異なるため,悩みの程度に応じて利用者が好きなアバターを選択できる仕組みが有効になるのではないかと考えます。
そもそもアバターを使わないというオプションも不可欠です。
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