中年の患者さんが心臓発作の症状で受診した際、病院を怖がる患者さんを1時間かけて説得し、救急医療を受けさせました。もしサリーム医師が説得しなければ、患者は動脈が99％閉塞しており、非常に深刻な結果になっていたかもしれません。必要な緊急治療を受けた後、この患者はウォルマート・ヘルスセンターに戻り、Saleem医師に直接お礼を言いました。そして、患者は引き続きSaleem医師のもとで定期的にプライマリー・ケアを受け、健康全般を管理しています。この患者さんは、他の地域の人々とともに、必需品や健康的な食品を買うためにすでに買い物をしている場所で便利な治療を受けることで、より良い生活を送ることができるのです。
世界最大の小売業である年商65兆円超のWalmartが医師等が常駐するプライマリーケアのWalmart Healthを拡大しています。
これは、店舗従業員も含めた地域の生活者が働く地域社会により良いサービスを提供することを目的としています。
Walmart Healthでは、患者さんの声に耳を傾けてきた改善をしています。
例えば、患者さんが待合室で過ごす時間を減らし、医師と過ごす時間を増やすために、レイアウトを変更したり、ヘルスケアソフトウェア企業であるEpicの電子健康・医療記録システムを統合することも含めて最新の設備と技術を導入しています。
Walmart Healthの新しいセンターは、従来の医療機関としてだけでなく、患者がWalmart内の薬局にいるときやWalmartの店内で買い物をしているときにも接点を持てるようになる点が大きな生活者利点です。
なお、2018年にWalmart Healthは遠隔医療サービス会社であるDoctor On Demandと提携し、スマホやPCで医師に簡単に相談できるサービスを開始しています。24時間365日、電話で医師と直接つながることができます。
もちろん日本とアメリカの社会背景や医療制度は大きく異なりますが、生活者目線で考えたときに良い取り組みは参考にするべきでしょう。
世の中は常に変化しています。
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