icon-sns-youtube icon-sns-facebook icon-sns-twitter icon-sns-instagram icon-sns-line icon-sns-tiktok icon-sns-etc

薬局DXニュース解説

2023.02.02

有害物質被害が繰り返される世界での日本の役割は?

  • facebook
  • twitter
  • LINE

WHOは昨年10月と今年初め、インドの製薬企業2社に警告を出している。警告を受けたのはMaiden PharmaceuticalsとMarion Biotechで、WHOによると両社が製造したシロップはそれぞれガンビアとウズベキスタンでの死亡に関与しており、警告では問題のシロップの使用を中止するよう求めている。
2023年1月、WHO は、ジエチレングリコールに汚染された咳止めシロップによって、インドネシア、ウズベキスタン、ガンビアの3か国で 300人以上の子供が死亡したとして、関係者への対応を呼びかけました。

概要としては、
・ジエチレングリコールは不凍液の他、印刷インキやブレーキ油などに用いられる化学物質であり、長期又は反復ばく露による肝臓、腎臓の障害が判明している。
・ジエチレングリコールを含むシロップ薬剤による死亡事故は、危険性が認知されていなかった1937年の米国での105人死亡が最初である。各国で対策が行われたのにも関わらず1990年代のハイチなど多数の国、2006年のパナマの3回に渡って100人前後の被害が発生している。今回が最大の被害である。
・(リンク先引用)”WHOは昨年10月と今年初め、インドの製薬企業2社に警告を出している。警告を受けたのはMaiden PharmaceuticalsとMarion Biotechで、WHOによると両社が製造したシロップはそれぞれガンビアとウズベキスタンでの死亡に関与しており、警告では問題のシロップの使用を中止するよう求めている。”

これだけの被害が出ているにも関わらず、私はこのニュースを普通のニュースでは見かけませんでした。欧米や中国・韓国などのように経済的・地理的に近い国ではないからとは考えたくありませんが。
私が知ったのは、ラジオで日本で生活するウズベキスタンの方が「今一番気になっていること」として話していたことからです。その方は日本の進んだ安全性チェックなどのノウハウを持って関連団体が協力してくれると有り難いのですが…と話されていました。

シェアが比較的多いインド製のジェネリック医薬品への信頼性…という点の前に国際的に日本が協力できることも多いのではないかと感じました。

  • facebook
  • twitter
  • LINE

RELATED