こちらはドラビズon-lineの記事です。
https://www.dgs-on-line.com/articles/2780
一定基準の薬局整備、「薬剤師2人以上が必要」が示唆
日本保険薬局協会が公表した「管理薬剤師アンケート」の結果で「薬剤師配置数が2人未満の薬局ではすべての要件において有意に低い結果」となり、(地域支援体制加算等の)求められる一定基準の体制を整備する上で、「薬剤師2人以上の人員体制が必要となる状況が示唆された」としています。
【日本保険薬局協会】
アンケート①
https://secure.nippon-pa.org/pdf/report_2024_10.pdf
アンケート②
https://secure.nippon-pa.org/pdf/report_2024_10_2.pdf
衝撃的な内容にも思えますが、薬剤師1名よりも2名の方が人的負担は軽減されるので当然の結果だと思えます。現在の地域支援体制加算に求められる要件は「処方箋受付回数1万回にあたり」という基準なので、対応出来る薬剤師が多ければ多いほど届出への対応力が挙がります。
調査自体が任意のものなので、これから厚労省等で進んでいく議論にどれだけ影響があるのかわかりかねますが、厚労省が最近出しているスライドに「小規模な薬局で全ての機能に対応するのは困難である」という文言があります。
今回の結果は「小規模な薬局」よりも「2名以上配置している規模のある薬局」の方が有意性があるという伝えているわけですので、結果的に厚労省の考えを後押しすることになっているのではないでしょうか。
患者のための薬局ビジョンでは「すべての薬局が・・・」だったのに対し、現在の「薬局薬剤師の機能強化等に関する検討会」では、「地域で複数の薬局が連携して機能を発揮する」と機能分化を示唆しています。
これからの議論がどう動いていくのかに注目です。
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