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薬局DXニュース解説

2024.06.13

骨太の方針2024原案発表 オンライン診療拡大・医療DXを後押し

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政府は6月13日、「経済財政運営と改革の基本方針2024(骨太の方針2024)」の原案を発表した。医療・ヘルスケア分野では少子高齢化が進む中、医療・介護サービスの需要増加に対応するため、ICTやデジタル技術の徹底活用を柱に据えた。

骨太の方針とは、毎年6月頃に閣議決定される「経済財政運営と改革の基本方針」のこと。政府が経済財政運営に関する基本的な方針と、重要施策の指針を示すもので、特に医療・ヘルスケア分野への言及は、今後の報酬改定や規制緩和などの医療政策に影響する。今回の骨太の方針2024では、昨年に引き続き、医療分野のデジタルトランスフォーメーション(DX)を強力に推進する方針が示された。特に患者の利便性向上と医療従事者の負担軽減を狙いとしているようだ。
「骨太の方針」原案まとまる 賃上げ定着など経済財政基本方針
医療・ヘルスケア分野の中核施策の一つが、オンライン診療の拡大だ。患者は自宅などからビデオ通話で診察を受けられる。通院の手間が大幅に削減されるメリットがある。一方、初期対応の制約や診療品質の課題も指摘されており、運用面での制度設計が欠かせない。

このほか、AIやロボット技術の現場導入、デジタル化による業務効率化なども図られる。医療データの収集・連携を可能にするプラットフォームの構築も急務とされる。

骨太方針原案では、タスクシフティング(業務の移管)によって医療資源を効率化し、高度医療人材の偏在是正にもつなげる考えが示された。

医療DXの推進には個人情報保護の課題もある。医療データの利活用をめぐるルール整備なども盛り込まれた。
政府は2040年頃を見据え、医療提供体制の抜本改革に取り組む方針だ。ICTなど先進技術の活用を軸に、制度面での環境整備と両輪で医療の最適化を目指す。
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