PHARMACY NEWSBREAKの記事より
新潟大医歯学総合病院で後発品の供給不足問題が原因で先発品への切り替えが14品目あったという記事だが、多くの薬局でも同様の問題が起こっていることだろう。
この供給問題解決にはあと2、3年かかると見られているが、改めてわが国の後発品メーカーが置かれている状況を考えてみると、薬価問題も含めて根本的な外科的手術が必要な事態に陥ってしまっており、少量多品目を薄利で製造供給し続ける今の体制には無理が来ていることは明解だ。
そもそもわが国が後発品使用促進政策に舵を切った時、長期収載品に経営依存していた先発企業に対し時間的猶予を与えるから根本的にビジネスモデルを変えるように促していて、既に生き残るべき主要な先発企業は長期収載品依存モデルから脱却を行っている。
つまり当初から想定されていたシナリオ通り、特許が切れた新薬はそのままジェネリック医薬品薬価になるという英断を下すべき時が来たのだと思う。
後発メーカーだけではなく先発メーカーも、そして薬価差益にメスが入ってくる薬局業界も含めて、2023年は激動の一年になりそうだ。
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