1.サービスの背景
薬剤師業務が対物から対人へとシフトしていく中で、服薬情報提供書はその有効性の高さから調剤報酬上の評価と相まって活用が増えてきています。しかし、服薬情報提供書はその作成に時間を要することが問題となっています。そこでグッドサイクルシステムでは、服薬情報提供書作成業務の省力化を目的としてAI=ChatGPT*を利用した服薬情報提供書の自動下書きの作成機能を追加しました。
(*ChatGPTとは、OpenAI社が2022年11月に一般公開した自然言語で使えるAIチャットボット。 学習データをもとにテキストなどを自動で生成する人工知能。)
2.AI=ChatGPTを活用した「服薬情報提供書の自動下書き作成機能」の概要
「スマート薬歴 GooCoDX」にて薬歴を作成後、「生成AI」ボタンを押下すると、ChatGPTへリクエスト(今回処方・今回薬歴など)を送信。30秒~1分程度で自動生成された服薬情報提供書の下書きがが反映されます(下図参照)。薬剤師は、下書きを確認・編集するだけでなので、作成にかかる時間と労力を大幅に軽減することができます。
3.AI=ChatGPTを活用した「服薬情報提供書の自動下書き作成機能」対応製品
スマート薬歴 GooCo DX(株式会社グッドサイクルシステム)
MAPs for PHARMACY DX、DX薬歴 with Recepty(株式会社EMシステムズ)
レセコンクラウド薬歴連携システム P-CUBE+g(株式会社ユニケソフトウェアリサーチ)
4.AI=ChatGPTを活用した「服薬情報提供書の自動下書き作成機能」利用料
2024年12月までは無料で利用可能です。2025年1月以降については、サービス利用状況を鑑みて適切な料金体系を導入することを検討していきます。
5.AI=ChatGPTを活用した「服薬情報提供書の自動下書き作成機能」の注意点
・GooCoDXにおける「服薬情報提供書下書き作成機能」は、AI=ChatGPT APIを利用した生成物です。
・AIはGooCoDXから送られる情報(今回処方と今回薬歴等)を元に服薬情報提供書の下書きを作成します。
・AIへ情報を送る際、GooCoDX側では今回処方等から個人を特定できる情報を自動除去して送信しています。しかし、今回薬歴のSOAP指導文は個人情報自動除去の対象外のため、今回薬歴には個人情報を入力されないように注意してください。
・AIはツールです。AIの生成物は必ず薬剤師が確認・判断・編集をした上でご使用ください。
・AIの生成物は必ずしも正しくありません。間違ったことをいかにも正しいように言う、「ハルシネーション」と呼ばれる現象を起こすことがあります。
6.GooCoDXにおけるChatGPT API利用のセキュリティについて
・GooCoDXでは、OpenAIが提供する「ChatGPT API」を利用しています。データは学習に利用されず、また30日後に自動削除されます。
・GooCoDXとChatGPTのAPI間は、セキュアな通信プロトコルを使用し、データの送受信を暗号化します。これにより、データが第三者によって傍受されるリスクが低減されています。
・OpenAIとDPA(データ処理補遺)を締結済みです。
7.無料オンラインセミナー開催
下記オンラインセミナー内に於いて「服薬情報提供書の自動下書き作成機能」のご紹介をいたします。
開催日時:2024年4月25日(木)19:30~20:30
テーマ :「令和6年度調剤報酬改定」へのシステム的対応
会費 :無料
セミナー詳細・お申込み:https://goodcycle.net/news-list/20240425_01/
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