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薬局DXニュース解説

2024.03.14

検体測定室とスマホ連携で生活習慣病の早期発見~地域薬局の社会貢献は大丈夫か? 

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薬局を中心に全国2,000 か所に設置されている検体測定室で測定された検査値情報を、QR コードを用いてスマートフォンとの間でデータ連携を実現するアップデートが PHR アプリ「MySOS」で行われている。

株式会社プレシジョンのプレスリリースより

わが国の糖尿病人口は約 1,000 万人に達していると言われ、その対策は国策として急務とされている。そして糖尿病や脂質異常症も含め、動脈硬化性疾患の高リスク者の早期発見と重症化予防については、2018年に脳卒中・循環器病対策基本法が定められ、大きな社会課題として認識されているが、初期には自覚症状に乏しい生活習慣病の早期発見のためには血液検査が重要だ。

そのような中、簡易スクリーニングを行っているのが検体測定室で、ごく微量の血液から HbA1c や LDL コレステロール、トリグリセリド、HDL コレステロール等の値を測定し、生活習慣病相当が疑われれば連携医療機関を紹介する仕組みが出来ている。

今回検体測定室連携協議会の支援の下、その検体測定室にて測定された検査値情報を、QR コードを用いてスマートフォンとの間でデータ連携を実現するアップデートが PHR アプリ「MySOS」(株式会社アルムが開発)にて行われるというニュースで、このデータ連携機能は、アボットのアフィニオン 2 ならびにロシュ・ダイアグノスティックス株式会社のコバス b 101 及び b101 プラスにおいて実現されるということだ。

PHR アプリ「MySOS」は自分自身や家族の健康・医療記録を行い、受診が必要な際にスムーズなサポートを行うアプリなので、PHR を用いた日々の健康管理、救急時の応急手当や一次救命処置ガイド、救援依頼、医療関係者への情報伝達や家族への緊急連絡に使えるようだ。

問題は肝心の薬局における検体測定室が年々減少していることだ。2021年3月の2080軒をピークに減少し続け、2024年1月は1852軒となっている。
https://www.yubisaki.org/common/item/release_1_20240131.pdf

もっと社会的インフラとして業界をあげて取り組むべき領域だと思うのだが。
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