介護業界の人手不足 ICTを活用して解消へ…「日本介護福祉士会」が先端機器の理解を深めるオンライン研修を初開催
https://yomidr.yomiuri.co.jp/article/20240213-OYTET50014/
yomiDr.さんの記事からです。
介護の世界での人材不足の深刻さは、ほぼ全国民に近い割合で共有されているのではないでしょうか。しかし、これまでのところ、多くの施設ではテクノロジーの恩恵にあずかるレベルには到達していなさそうです。
なんでも今回の記事でもPCやタブレットレベルが未装備な施設でさえ、約2割をも占めるとのこと。まだまだICTとかロボットとかには程遠い施設が多く存在しているのが現状なのでしょう。
ところでICTは本当に介護現場に〝効果〟をもたらすのでしょうか?
筆者が見学にいった高齢者施設を運営する企業によれば、その効果は想像以上に大きかったことを覚えています。なんでもそのテクノロジーを利用するだけで、夜間当直が2名から1名へと半減できたという程の効果を生んでいたのです。
つまり、人手不足という本邦において解決できる見込みは無いであろう課題について、ICTは大きな効果を生み出す可能性を有していると言えそうです。そして、テクノロジーに任せられることを任せるという選択は、他方で安全性への寄与も期待できるでしょう。
この構図、どこかで見たことがあるような気がします。そう、薬剤師を取り巻く環境と似ている部分があるのです。
ひとつ違うところがあるとすれば、もう1点の〝効果〟
それは、安易な移民政策の抑制です。
移民がいけないわけではなくて、移民を受け入れるには〝質〟が大切であって、人材不足だからといって〝質〟をないがしろにして〝数〟を前面に出してはいけないという、今や欧州を中心とした世界標準の常識に留意すべし、という点です。
無責任に〝質〟を判断せずに移民を受け入れることで、どれだけ受け入れた側も、受け入れられた側もその国で大きな軋轢を生んでいるか?日本は欧州を見てよく学ぶべきです。
なので介護の人材不足に対して、ICTやロボットといったテクノロジーは〝効率〟〝安全〟に加えて〝良質な移民政策〟にまでその恩恵を提供できる可能性があると言えます。
国を挙げて取り組めば、さらに4つめ。
〝輸出〟を通した収益源としての見込みもたつのではないでしょうか。
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