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薬局DXニュース解説

2023.08.07

【要確認】改正個人情報保護法と医療機関・薬局の対応

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北海道大学病院の臨床検査技師が、共同研究のために昭和大学病院から提供された178人分の患者情報の保存されたUSBメモリを紛失した。この検査技師は同院の定める「個人情報管理に関するガイドライン」に反し、手続きせずに指定区域外に持ち出しており、暗号化もしていなかったという。

北海道大学病院 患者178人分の個人情報を記録したUSBメモリを紛失 手続きせず指定区域外に持ち出し
こちらミクスonlineの記事です。
https://www.mixonline.jp/tabid55.html?artid=75098
「北海道大学病院 患者178人分の個人情報を記録したUSBメモリを紛失」

昨今のICT化によって個人情報に対する国民の関心が高まっています。マイナカードでも大きな問題になりました。
個人情報保護法が令和2年に改正され、令和4年4月から施行となっています。医療機関・薬局にも関わる大きな改正となっていますが皆さんは内容を把握していますか。

大きなポイントとして「医療・調剤に係る情報は要配慮個人情報として扱われ1件でも漏えい等が発生した場合、報告をしなければいけない」という点です。(報告先は政府の外局である個人情報保護委員会)

ここでいう「医療・調剤の情報」は受診や来局履歴も含まれます。

紛失した情報の中には個人が特定できる「氏名・生年月日・性別」の他、「診断名」まで入っており、要配慮個人情報に該当するものとなっています。

個人情報を記録端末に入れ、外部に持ち出すということ自体に大きな問題がありますが、データが暗号化されていないという点も大きな問題と言えます。

今回は記録媒体の紛失ですが、個人情報が記載されたファイルが入っているPCを紛失した際も同様の取扱いとなります。

日本薬剤師会でも本年6月23日に「個人情報保護法への対応に係る薬局向け解説資料の作成について」という通知を出し周知を図っています。

https://www.iwayaku.or.jp/wp/wp-content/uploads/2023/06/20230623gyo104.pdf

「それぐらい大丈夫だろう」という所からモノゴトは始まっています。皆さんが扱う情報の重要性を理解し、問題が発生しないための取組が求められます。
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