いま注目すべき破壊的企業
オンライン調剤薬局が乱立するなかで、元フェイスブック社員が創業した企業が急成長している理由
アルト・ファーマシーは米国のオンライン薬局であるが、米国の経済専門チャンネルCNBCが毎年選出する、注目すべき未上場の新興企業を集めた「破壊的企業50」のひとつである。
このアルト・ファーマシーの事業内容には、日本の医療DXを推進するための革新的なアイデアがあるのではないだろうか??
記事の中では、アルト・ファーマシーが選ばれている理由について分析しているので紹介していきたい。
米国ではオンライン薬局が乱立しているが、その中でアルト・ファーマシーは12都市で4,100万人に薬を処方しており、なんと年間の売上高はおよそ10億ドルであるという。
では、なぜ選ばれているのか?
成功のポイントは、医師にデジタル処方箋のソフトウェアを無料で提供したことにあるようだ。
この無料ソフトウェアを利用すれば、医師の作業時間が一気に減るとのこと。
患者がアルト・ファーマシーのオンライン処方薬局サービスを利用することで、医師自身の薬の手続きのための作業が減る。
その結果、患者に対してアルト・ファーマシーを利用するよう医師自らが促すという仕組みが成功のポイントのようである。
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仕事の効率と生産性を高める上で、デジタルを活用することはいうまでもないが、まだまだUI・UXの面で改良の余地は残されているようである。
この記事ではアルト・ファーマシーの利用者のリピート率は71 %に達しており、業界平均の40 %を大きく上回っているとある。
これだけリピート率に差がでるということは、無料提供しているソフトウェアのUI・UXが医師に与えているインパクトの大きさを表しているのではないだろうか。
単にデジタル化することがDXではなく、課題に対して大きなインパクトを与えることが重要であるといった好例であると考えているので、参考にして頂ければと思う。
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