こちらはドラビズonlineの記事です
https://www.dgs-on-line.com/articles/2131
【日本チェーンドラッグストア協会】調剤報酬改定要望を公表/「規模に着目することのない公正な評価を」
同様の要望は、日本保険薬局協会からも出されています。
調剤基本料は「薬局の経営の効率化」を加味した評価とすることが、2020年度改定から中医協の資料などに盛り込まれるようになりました。
どの基本料区分に該当するのか、経営者だけではなく現場の意見も賛否分かれるとおもいますが、個人的には意義付けに筋が通っていれば、納得は行くものだと思います。
では、2022年度改定によって区分が細分化された「地域支援体制加算」はどうでしょうか。
調剤基本料1の薬局のみが算定できる加算1は39点、加算2は47点。
調剤基本料2以下の薬局が算定する加算3は17点、加算4は39点です。
薬局の機能に対する評価として設定されている地域支援体制加算ですが、同じ点数である「加算1」と「加算4」とでは求められる実績は大きすぎるほど異なります。
また加算1よりも加算3の区分の方が求められる対人業務の実績が多いにも関わらず報酬は低く設定されています。
この点数配分に筋が通っているかというと疑問が残るのは確かなことだと思います。
調剤報酬の点数付けは予算があってのことなので、加算3、4の増点は難しいことだとは思いますが、きちんとした意味付けをすることが必要なのではないでしょうか。
かつて中医協の場で支払側の委員は「調剤基本料1の薬局はいい薬局で、それ以外の薬局はダメな薬局」という発言をしたことがありました。
果たしてそうなのでしょうか?
実際に現場で働く方々は基本料に関わらず対人業務に取り組んでいます。たまたま企業の規模であったり、立地であったりということで基本料が低く設定されているわけです。
そんな状況下でも、国の目指す「かかりつけ薬局」に対し、行動を起こしている現場の皆さんを適切な評価をもって労ってあげてもいいのではないないでしょうか。と、個人的には思っています。
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