脳腫瘍の検出精度3割向上 インテルと米大学がAI解析
米インテルはAIの新たな活用により、脳腫瘍の検出精度を従来より3割高めた。
その手法として、世界71の医療機関などと連携したうえで、データを特定の場所に集めず分散した状態でAIに学習させる「連合学習」と呼ばれる先端技術を採り入れたと伝えている。
この「連合学習」と呼ばれるAIの学習方法では、患者のプライバシーやセキュリティーに配慮しつつ希少な悪性脳腫瘍の治療に役立つとのことで、他の疾病の診断や治療、特に希少疾患の分野での応用も期待されると考えられる。
記事の中にもあるが「精度の高い予測ができれば、患者を早く治療でき、医師も正確な手術の計画策定が可能になる」とある。特に患者のQOLへ与える影響の大きい脳腫瘍といった疾患の治療には早期発見・治療が重要であることは言うまでもない。
さらにこの記事では、日本におけるAIをがんの検出に活用する取り組みが紹介されている。
富士通が生存率の低い膵臓がんの早期発見に向けた技術開発をしているなど、治療の難しいがんに適用する取り組みが盛んになっている。
がんの好発部位は人種差があるため、世界各国での取り組みが共有され、がん治療へのAIの活用によるさらなる進展に期待したい。
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