【群馬大学医学部附属病院】ロボットが持参薬や処方薬、飲み殻を鑑別/ロボットへの代替で医療インシデント低減や医療従事者の稼働削減目指す/総務省5G実証実験
https://www.dgs-on-line.com/articles/1954
ドラビズオンラインさんの記事からです。
初めにお断りしますが、本実証実験には所属するユヤマが参画していますけれども、
私個人的にはまったく関与していないので、自由に第三者的に発言したいと思います。
基本的にこのような取り組みは大賛成です。
なぜなら、超高齢社会の続伸×医療従事者不足(特に病院)×医療インシデントの多くを占めるのが医薬品関連である本邦の背景を考えると、こうしたトライが多数行われて、そこで導出されたエラーも貴重なデータとし、実装レベルに高めていくべきだと考えるからです。
とくに本実証実験では持参薬や処方薬のチェックのみならず、「服薬」の確認までもその範疇に含んでいるようです。「服薬」の確認に光があたることで、もっと事実誤認が多そうな外来患者の「服薬」確認問題にDXが起こる未来を期待したいと感じました。
病棟での入院患者とは違い、医療従事者の目が届かない外来患者における「服薬」アドヒアランスについては、その掌握は難しく、正しい処方選択や医療費増大の障害になっている可能性が高いと思われます。
本実証実験が脚光を浴びて、「外来」領域にまでアドヒアランスDXが議論されて欲しい。そうなると、いまの画像鑑別というどこまでも近似値を追求するテクノロジーでは不足で、明確に識別する必要が出てきます。個人的には数年前に米国で話題になったデジタルメディスン(センサー内蔵型製剤)の知財を有償開放して、ハイリスク薬等から製品化してもらいたいという願望があります。
薬局のTELフォローが対人業務のひとつとして喧伝されていますが、デジタル・アドヒアランスが実現すれば、TELの内容にも厚みが出てくると思いませんか?
「●●●さん、昨日・今日と■■■というお薬が飲めていないようですが、どうかされましたか?」なんて、来局に先んじて有害事象を気に掛けてみられるかも知れませんね!
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