こちらは産経新聞の記事です。
https://www.sankei.com/article/20250323-SEUSR55VKBIFTF5EUBZUC3URMA/
ホスピス最大手で不正か 訪問看護、過剰請求も指摘
新しい年度が始まり、次回改定向けた情報収集が始まります。調剤報酬ではないですが「見直し確実」なのが訪問看護の報酬と言われています。
こちらの記事はホスピス型有料老人ホームの大手である「医心館」の複数ホームで不正に診療報酬を算定していたという記事です。今年2月にはパーキンソン病専門の有料老人ホームを運営する「サンウェルズ」(施設名;PDハウス)がほぼすべてのホームで診療報酬の不正請求があり、その額は約28.5億円という衝撃的なニュースもあったばかりです。
https://news.yahoo.co.jp/articles/93c595e9e5f8fad8cf08d90782ce9c24ff272c55
いずれも住宅型有料老人ホームで開設し、訪問看護の医療保険対象となる「別表7、8」の対象となる患者に限定し入居させ、訪問看護をべた算定することで収益性を賄っていくというビジネスモデルです。
あえてビジネスモデルと記載しますが、このような不正の暗礁となっている現実を見ると、現場はともかく経営視点ではビジネスモデルと考えていると認識せざる得ません。
今回は医療保険での不適切なモデルですが、介護業界でも「不適切な訪問」「グループによる囲い込み」は改定のたびに指摘され見直しの対象となっています。
訪問看護は介護保険を有していても医療保険が利用できる特殊な形態であり、介護保険原則の薬局とは状況が異なりますが、訪問事業を行う医科・調剤において「不適切な訪問」に対し何かしらの対処がとられることは大いにあると考えます。また今回の問題が介護領域に飛び火し、次回令和9年度介護報酬改定で「訪問見直し」が論点にあげられることも予想されます。
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