日経DIの記事によると。
2021年の厚生労働省「薬剤師の需給動向把握事業における調査結果(概要)」(
https://www.mhlw.go.jp/content/11121000/000788085.pdf)から、薬剤師1人当たりの1日の処方箋による調剤に関わる業務は9時間45分で調剤業務以外が1時間33分であると報告されている。
AIやロボットを活用して、調剤や薬歴記載、医薬品の情報収集と発注にかかる業務を半分に減らすことができると仮定れば、薬剤師1人当たり1日2時間ほど業務時間を削減できる可能性があるとのこと。
このように、業務時間を減らし、患者さんへ使える時間が増えれば、QOLや医療の質の向上に繋がる可能性がある。
この記事では、AI利用時の注意点を2点あげている。
(1)AIの情報が全て正しいとは限らない。必ず確認すること
これについてはAIのハルシネーション(AIが事実に基づかない情報を生成する現象)についても意識しておくことが重要である。すなわち、これまでの情報リテラシーに加えて、AIの特徴を理解した上での対策も必要なのである。
(2)患者の個人情報をAIに入力しないこと
システムによっては学習したデータをシステム全体で共有するため、患者の個人情報をAIが学習し、何かのはずみで回答として出力する恐れがあります。患者の個人情報(氏名、住所、医療機関名など)を入力するのは避ける必要がある。
AIの進化のドライビングフォースは情報である。内資・外資・行政を問わず、情報はエネルギーと同じくらい貴重であると認識することが重要である。
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