MIT Tech Review: すい臓がん早期発見へ、AIベースの予測システムが新成果
膵臓がんは早期発見が困難で、多くの場合進行した段階で発見されます。私の母もそうでした。
MIT(マサチューセッツ工科大学)の研究者たちは、ベス・イスラエル・ディーコネス医療センターと協力して、膵臓がんの多くを占める膵管腺がんの早期発見に役立つAIシステム「PRISM」を開発しました。
このシステムは、患者の電子健康記録(EHR)からリスクスコアを計算し、2つのAIで構成されたシステムによって早期発見を目指すものです。
研究では、このシステムが膵臓がんを発症した人の35%を、診断の6~18カ月前にハイリスクとして識別したことが示されました。この技術は、将来的に広範なスクリーニングとして提供されることで、多くの命を救う可能性があります。
データ量としては、600万件の電子健康記録(うち3万5387件が膵管腺癌の症例)の匿名化データを使っているとのことです。電子化した健康記録の活用という点でも注目する研究だと考えます。
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