【HPKIファストトラック窓口設置】HPKI早期発効促進のしくみ構築:厚労省
厚生労働省の資料です。2/27に開催された第1回電子処方箋推進協議会で、現在、申請数の急増により発行が遅れているHPKIカードについて、「HPKIファストトラック窓口」を設置し、HPKIカードの早期発効を促進するとのことです。
電子処方箋の運用開始したいが、HPKIカードが届かない
電子処方箋の導入開始を控え、昨秋よりHPKIカードの申請数が急増。各認証局では、発行体制強化を図っているが、一部事業者から「運用開始したいが、HPKIカードが手元に届いていない」という声が上がっている。
これを受け、厚生労働省では
① 各認証局における発行体制の強化
② HPKI認証局とも連携した上で、システム改修等がすでに終了し、HPKIカードがあれば運用開始可能な施設に対するカードの早期発行の仕組みの導入
③ さらに、カードレス署名の導入の促進
H P K Iファストトラック窓口(申請サイト)の設置
HPKIカード発行の遅れが、電子処方箋の普及拡大の阻害要因にならないよう、該当する対象者に対して、早期発行促進の仕組みを構築する。
〇 本年3月に申請受付開始。ファストトラック利用状況は本協議会等で定期報告。
<具体的な流れ>
○ 対象者は、以下のいずれも該当していること。
① 当該施設がシステム改修完了済であること
② HPKIカードが到着次第、運用体制上も遅滞なく電子処方箋を運用開始する予定であること
③ HPKI申請から1ヶ月以上経過している者であって申請不備、費用支払等の連絡があった場合に遅滞なく対応していること
○ 電子処方箋のポータルサイト上の、HPKIファストトラック申請サイトに必要項目(※)を記入
(※)資格者氏名、 HPKI申請日、籍簿番号、HPKI審査ステータス、管理薬剤師への該当有無(薬剤師のみ)、所属拠点名、
申請先認証局名、郵送関係情報、使用ベンダ(確認のために使用)
○ 申請を受け、必要最低限の枚数(薬局:管理薬剤師1枚、診療所:医師1枚、病院:上限3枚)を早期発行する。
電子処方箋は全国684施設(2/19時点)で運用開始
(病院6, 医科診療所38, 歯科診療所8, 薬局632)
システム・運用面で、これまで大きなトラブルは出ていない。
システム改修の事前申請をした施設数は40,412施設 (2/19時点)
(病院930, 医科診療所15,580, 歯科診療所8,754, 薬局15,148)
HPKIカードの発行枚数は約4.4万枚(1月末時点)
※そのうち、昨年10月から1月末までの発行枚数は約1.8万枚
一方、こんな声も・・・
・オンライン資格確認導入対応等でシステムベンダの逼迫が続いていることなどにより、システム改修が進んでいない
・電子署名に必要なHPKIカードが届いていない
・地域によっては、医療機関と薬局という処方箋の発行者と受け手のどちらかしか運用開始していないために、まだ利用に結びつかない
現時点で電子処方箋システム導入に対応可能なシステムベンダ
電子処方箋に対応できるベンダ情報が少ないとの指摘もあるため、ベンダ各社の対応状況について、今後、
定期的に公表していく予定。これを踏まえ、導入意欲の高い医療機関・薬局の早期運用開始に結びつけていく。
リモートによるシステム導入
○ 電子処方箋の導入では、システム事業者による現地作業は必須ではなく、リモート対応により、ご使用いただくパソコンの設定等を行うことも可能となっている。
○ 各医療機関・薬局において、設定作業を行っていただく部分がある場合、システム事業者からの説明や手順書等をもとに対応する。
○ これにより、現地作業やコストの低減に繋がる可能性がある。
(注)導入工程上のどの程度がリモート対応が可能かについては、システム事業者によって異なる。また、システム構成が複雑な病院等は、システム事業者による現地作業が必要となるケースがあるので、事業者と要相談。
H P K Iカードの発行状況について
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