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薬局DXニュース解説

2023.03.01

「あなたを頼りにしています」~かかりつけ薬剤師

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経営的な観点から考えれば、さまざまな加算なしでは薬局はもはや存続が難しいと言ってもいい状況ですので、数値目標が定められた目標、つまりノルマをクリアしなければ成り立ちません。
医療にノルマはなじまない、確かにその通りかもしれません。ただ理想と現実の狭間を埋める努力をしないと薬局が成り立っていかない、ということも受け止める必要がありそうですね。
友人(IT系の有名人)が神経からくる手のしびれ等に数ヶ月悩まされています。
彼が薬をもらう時に薬剤師から「何かお困りのことはないですか?」と聞かれて、握力が以前の数割になるほどの状態であるためPTPシートを開けるのがシンドいという話をしたところ、医療機関に疑義照会して一包化してくれました。
彼は「素晴らしい人だから次からはあそこに処方箋を持っていく」と言っていました。
私はその薬局チェーンがかかりつけ薬剤師取得に注力しているチェーンであることを知っていたので「彼女にかかりつけ薬剤師になってもらうと良いですよ」と言いました。
意図は2つ。気に入った人に薬や健康の管理をしてもらうメリット。そして、「かかりつけ薬剤師になって欲しい」という言葉を彼女が喜ぶであろうということです。
「医療は金銭ではない」という思想・思考の志は尊いものです。ただ人と人の付き合いにおいて、「あなたを頼りにしていますよ」ということを伝える手段でもあるのです。

医療のオンライン化が進むことにより距離の壁がなくなると、頼りにされる薬剤師とそうでない薬剤師の差がより大きくなってくることでしょう。
また、医療DXによりPHRの活用方法が進んだ際には薬以外のお悩みのハブになれる人材とそうでない人材の差がより大きくなります。
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