第111回薬剤師国家試験合格者の発表が3月25日に行われ、この春多くの新薬剤師が新社会人となりました。
令和8年度合格者数は8,749名、合格者数68.49%と合格率は例年同様の値となっています。
さて気になるのは「合格率」よりも「合格者数」です。
2020年から2023年にかけて開催された「薬剤師の養成及び資質向上等に関する検討会」では薬剤師の需給調査が取り上げられ「薬剤師が過剰になる」というデータが示されていました。
一方で都市部においては、充足感はありますが地方の薬局は医療機関においては、薬剤師不足の声は大きいです。
薬剤師が不足しているなら、増やさなければいけない!と思うのが普通ですが、厚労省の回答は「否」です。
薬剤師国家試験の合格者数は令和に入ってから減少が続いています。
受験者が減少しているので当然とは言えますが、さすがに顕著に減少しているところを見ると、なにか意図を感じずにはいられません。
出願者に対して受験者数が少ないことも継続した課題と言えます。
第109回(令和6年) 出願者数 15,118名 / 受験者数 13,585名
第110回(令和7年) 出願者数 14,825名 / 受験者数 13,310名
第111回(令和8年) 出願者数 14,261名 / 受験者数 12,774名
もう少しだけ深堀します。2年に一度行われる医師・歯科医師・薬剤師数の調査ですが、ここにも疑問点が出てきます。
令和に入り、薬剤師の増加率が鈍化しています。
調査ごとに1万人弱増加していたのに対し。令和2年➤令和4年では、約1700名程度の増加。
令和4年➤令和6年では約5300名の増加。
新卒約10,000人が純増するわけではありませんが。近年のこの流れは、なにが要因なのか気になるところです。
いづれにせよ薬局を取り巻く環境は報酬以外にも、薬剤師数という視点からも変化をしています。
「薬剤師が足りない」としながらも、合格者数は減少。では、不足部や病院などにおける偏在に対してどう対応するつもりなのか。
もしかしたら、その一手が「門前薬局等立地依存減算」にあるのかもしれません。
comments