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薬局DXニュース解説

2024.12.27

2024年を振り返り、これからをどう考えるのか

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調剤報酬改定、医療DXへの対応、選定療養の開始と変化の多かった2024年が終わります。
来る2025年は「患者のための薬局ビジョン」で示すターニングポイントとなる年です。
薬機法改正に向けた議論、次期改定に向けた議論も控えており、変化の年になるでは・・・・と言われていますが、こればかりは蓋を開けてみないと分かりません。

今年1年を一言で表すとどういう言葉になるのか考えてみました。そして浮かび上がったのが「出オチ」です。
怒られてしまうかもしれませんが、報酬改定、マイナ保険証、選定療養のどれをとってもピークは始まる前であり、いざ始まっていくと意外と静かに動いていったという印象を受けます。

調剤報酬改定は、内容的にはさほど複雑ではなく「マイナー改定」という印象です。地域支援体制加算の▲7点に衝撃を受けましたが、文句を言っても受けいれるしかありません。加算1・2の見直しがありましたが、これまでの報酬をなぞる形だったので概ね予想通りの結果だったのではいでしょうか。

医療DXの推進は報酬よりも、運用のトラブルが相次いでいます。目指すべき頂上(医療DXの実現)はわかっているのですが、そのルートが定まっておらず、準備不足感は否めません。来年は一層、この対応に振り回されると思っています。

選定療養は開始前日の9月30日まで対象となる制度が二転三転するという状況でしたが、蓋を開けてみるとすんなり制度移行した印象を受けます。業界紙などで「説明に1時間要した」などの記事を見受けましたが、私が関わる数百店舗ではそのようなトラブルは聞いていません。

変化が多かった割に、スムーズに流れていった1年でしたが、2025年はどうなるのでしょうか。

「薬機法改正に向けた議論」では薬局認定制度や、調剤の一部外部委託を含めた規制改革がいよいよ固まります。
「調剤報酬改定に向けた議論」は例年と同様のスケジュール(7月スタート)で動き出します。トピックスは色々とありますが、最大のポイントは「日本薬剤師会の組織が変わった」ことだと思っています。
「医療DX」は電子処方箋システムの導入が本格化します。2025年は「電子処方箋元年」になると考えています。(電子処方箋が飛び交うというわけではないです)

環境は大きく変化しています。医療費の増加は止めることはできません。薬局業界の集約化も進んでいます。
厳しい時代を乗り越えるためには何が必要なのか、それは「情報」と「行動力」だと思っています。

2025年も皆さまと一緒に薬局経営を考えていきたいと思います。

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