災害報道を考えるDX

本年もよろしくお願いいたします。1月1日は能登半島の付け根の部分。富山県高岡市におりました。16時10分に起きた地震の2回目の揺れが激しく震度5強を観測。私も家内の実家の揺れている食器棚とテレビを抑えて踏ん張っていました。その後数分ごとに震度3から４の揺れが続きエリアメールも鳴りまくるという事態に久しぶりに緊張した時間を過ごしました。幸い建屋に損傷なく、仏壇の花瓶や灰入れが倒れ、食器が少し割れたぐらいで済みましたが、近隣は液状化で地割れが発生し泥の片付けに追われていました。

処方箋無しで医薬品交付？

【医療・生活支援状況 3日】「DMAT」医療支援を開始
via 【救助や支援まとめ】「DMAT」医療支援を開始処方箋なしの薬受け取り預金引き出し携帯料金など支援 | NHK | 令和6年能登半島地震

さて、問題の報道ですが処方せんなしで医薬品交付可能という記事がNHKやネットで出回ってしまい、地域の薬局がその対応に追われるという現象が起きました。あくまでも珠洲市や輪島市等に限ったことなのですが災害救助法の適応になった地域が全域対応という意味だと思った金沢市内の患者さんから電話などの問合わせが殺到したそうです。

今回の教訓
◆災害時の報道は慎重に　特に医療の話は現地の受け入れ環境など法的根拠も含めて確認してから対応すべし
◆混乱を避けるために情報共有のシステムを発災後早急に立ち上げること

【関連記事】関東大震災から100年。過去から学び未来を考える防災DX - PHARMACY DX NEWS

なぜ9月1日が防災の日になっているのかご存じなかった方も多いかもしれません。最近報道で多くの話題が上っておりますので、やっと認知度が上がってきて嬉しいです。

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水八寿裕

1968年生まれ、福島県出身。 1993年に東京理科大学薬学部製薬学科卒業。同年薬剤師。 1995年同大学院修士修了（有機化学）後、武田薬品工業（株）でのMR職等を経て、その後大学病院薬剤師、保険薬局薬剤師、人材紹介会社を経験後に株式会社実務薬学総合研究所代表取締役に就任。また武蔵野大学薬学部臨床薬学センター講師、一般社団法人埼玉県薬剤師会　災害対策委員会委員も兼任

https://ipsp.co.jp/

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